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「not satisfied」/◆BVjx9JFTno 熱いのに、寒い。 しんと静まりかえった部屋。 窓の外から、日曜の日差しが差し込む。 遠くに聞こえる、商店街の喧噪。 子供達が駆けていく声。 布団を被ったわたしは、 それを恨めしく思っていた。 ラブちゃんが来るまでは。 熱で寝込んでいるわたしを心配して、 ラブちゃんがお見舞いに来てくれた。 せつなちゃんは、シフォンのお守り。 美希ちゃんは、撮影のお仕事。 ラブちゃんと、ふたりきり。 ずっと押し殺してきた、 ラブちゃんへの想い。 抑えられる、自信がない。 「はい、あーん」 「ちょっと、恥ずかしいよ...」 「いいじゃん、誰も居ないんだし」 「そ...それじゃ...」 口を開ける。 リンゴが口に入る。 甘酸っぱくて美味しい。 「おいしい?」 「うん...!」 「わはー、よかったぁ」 ラブちゃんはいつも、こんな感じで 優しくしてくれる。 じゃれ合いのつもりだろうけど、 わたしは、そう受け取れない。 勘違い、しちゃうよ。 「はい、もう1回。あーん...」 ラブちゃんの顔が、近づく。 わたしは思わず、布団から腕を出して ラブちゃんの首に絡め、引き寄せた。 ラブちゃんのほおが、 わたしのほおに密着した。 「ちょ、ちょっと、ブッキー...!」 ラブちゃんの、匂い。 胸いっぱいに、吸い込む。 「...き...」 「えっ?...」 「...すき...」 言っちゃった。 硬くなっていたラブちゃんの体が、 ふっと柔らかくなった。 密着しているほおを、 ラブちゃんがやさしくすり動かす。 「あたしも、今日は期待してたんだ...」 「期待って...ラブちゃんには、せ」 ラブちゃんが、わたしの唇に 人差し指を当てた。 そういうことなのね。 下腹部が、きゅんとした。 わたしは目を閉じ、ラブちゃんの 人差し指を口に含んだ。 ゆるりと、舌をまわす。 ラブちゃんのほおが、みるみる赤くなり 瞳に、鈍い光が灯る。 指が引き抜かれ、かわりに 唇が押しつけられた。 角度を変えて、何度も重なる。 軽くあいた唇のすき間から、 ラブちゃんの舌が入ってくる。 わたしの舌で、深く迎え入れた。 パジャマのすそから、 ラブちゃんの両手が入ってくる。 ラブちゃんの手の中で、 わたしのふくらみが踊る。 「んっ...!」 思わず、声が出る。 ラブちゃんの手が、いったん下に降り、 わたしのパジャマをまくり上げる。 熱があるせいか、外気に触れた肌が ひやっとして、少し震えた。 ふるん、と揺れたふくらみを ラブちゃんの手が包む。 先端を、舌で弾かれる。 「あっ!...あん!...ラブちゃ...ん!」 自分でも信じられないような、甘い声。 意識とは関係なく、体が反る。 電流のような刺激が、頭の中を真っ白にする。 熱なんか、どうでも良くなった。 ラブちゃんの唇が、這い降りる。 両手が、パジャマのズボンにかかる。 下着と一緒に、ゆっくりと脱がされる。 望んでいたことだけど、 やっぱり、恥ずかしい。 わたしは反射的に、 脚をぴったりと閉じた。 「見せて...」 太腿の内側に、両手が当てられた。 外側に向かって押される。 ラブちゃんの目の前で、 私の両脚が、大きく開かれた。 ラブちゃんに、全部見られてる。 わたしは恥ずかしさのあまり、 顔を両手で覆った。 「すごく、きれい...」 ラブちゃんが吐息を漏らす。 指のすき間から、ラブちゃんを見る。 ラブちゃんの顔が、ゆっくりと沈む。 ぴちゃっ。 耳に届くほどの音。 恥ずかしさと同時に、 耐え難い興奮がわき上がる。 ラブちゃんの舌が周りを優しく這った後、 膨らんでいる突起を拾い上げる。 優しく、何度も、吸われる。 頭の先まで痺れるような刺激に、 わたしの体が、悦びの脈を打つ。 あふれ出る蜜と、ラブちゃんの 舌が奏でる音。 吐息に混じる、甘い声。 さわやかな外の空気とは あまりに違う室内の空気が、 わたしの体をさらに敏感にする。 わたしは、ラブちゃんの頭に手をあて、 ラブちゃんが愛してくれているそこを きゅっと押しつけた。 ラブちゃんは、上唇でわたしの突起を 器用に舐りながら、舌先を中に入れ、 味わうように回転させる。 「やああんっ!」 突然、突き上げるような感覚が わたしを襲い、腰が反った状態のまま 何度か、体が跳ねた。 痙攣が治まっても、乱れた息は なかなか元に戻らない。 ラブちゃんが顔を寄せる。 おでこが触れあう。 その瞬間、今のわたしと同じように、 ラブちゃんの下で息を弾ませている もうひとりの姿が、はっきりと浮かんだ。 いつも、こうやってるの...? 満たされたと思った心が、 急速に冷えていく。 後悔だけが、残った。
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「甘えたい夜」/◆BVjx9JFTno ドアを閉める。 自動ロックの扉は、それだけで 勝手に鍵がかかる。 着替えの入ったバッグを放り投げ、 ベッドに転がる。 遠くまでロケに来た。 1泊2日で、撮影漬け。 表情が決まらなかった。 スタッフの反応も、いまいち。 「ふぅ...」 ため息をつく自分が、 嫌になる。 シャワーを浴び、 持ってきた寝巻きに着替える。 乾燥防止のため、 空調を切る。 湿度調整のため、部屋中に 濡れタオルを掲げる。 足元灯だけ灯った状態にし、 ベッドに入る。 表情が決まらなかった理由は わかっている。 帰りたいから。 寂しいから。 たった2日、会わないだけなのに、 寂しい。 リンクルンを開き、 メールを読み返す。 「撮影頑張って! おみやげ期待してるわ」 ちゃめっ気のあるメールも 打てるようになったのね。 せつな。 突然、リンクルンが光って アタシはベッドの中で軽く跳ねた。 せつなからのメール。 「撮影はどう? 案外、ホームシックにかかってたりして」 どきっとした。 せつなは、人の気持ちに とても敏感な子。 ラブよりも、ブッキーよりも アタシの心の奥底を、見抜く。 せつなになら、甘えられそう。 ダメ。 アタシは、お姉さんじゃなきゃ。 返信画面を開く。 ぼんやりと、文字を打つ。 打った文字を見て、 また、ため息。 「あいたいよ」 こんなもの、 送れるわけないじゃない。 がくんと、部屋が揺れた。 「きゃっ!」 布団に潜り込む。 部屋が、軽く揺れている。 「地震...?」 しばらくすると、揺れがおさまった。 ゆっくりと、布団から顔を出し、 リンクルンに視線を戻す。 「メールを送信しました」 やってしまった。 布団の中が、 突然赤く光った。 眩しさに、目を閉じる。 まぶたに感じる光が消えた。 ゆっくりと目を開く。 パジャマ姿のせつなが すぐ隣に横たわっていた。 「ちょっ!...せつな?」 「美希が、会いたいって...」 「いや、それは...」 「私も、美希をひとりぼっちにしないわ...」 そんなこと、言わないでよ。 寂しかったんだから。 おそるおそる、せつなの胸に 顔をうずめる。 せつなの体温。 せつなの匂い。 もう、我慢できない。 せつなの首のつけ根に、 口づける。 「んっ...!」 せつなの体が、ぴくんと反応した。 「こんなことしても、せつなは アタシを受け入れてくれる...?」 答えは無かった。 アタシの頭が、せつなの手で 胸元にぎゅっと押しつけられる。 せつなの髪に触れる。 さらりとした感触。 髪の匂いが拡がる。 顔を近づける。 唇を重ねた。 予想していたよりも、もっと やわらかく、甘い感触。 唇を離す。 「とまらなく...なっちゃうよ」 答えはなく、せつなの指が アタシの髪を梳く。 せつなに、触れられている。 それだけで、体の奥が熱く火照る。 深く唇を押しつける。 ゆっくりと、激しく 舌を絡めあう。 ふたりの体が、 みるみる熱を帯びる。 生まれたままの姿で 布団にくるまり、愛し合う。 お互いの火照りを、感じる。 擦れ合う、胸の先端。 はずむ吐息。 お互いを悦ばせている、 指先と、唇。 そのまま自分の悦びに つながる。 「声が...出ちゃうよ...」 他のモデルさん達も、 別の部屋にいる。 せつなが微笑み、アタシの唇を 唇で塞いだ。 食い込むほどに、 唇を押しつける。 頂上が、来る。 「んん...っ!」 体の隅々まで密着しながら、 ふたりの体が、大きく跳ねる。 ベッドが、きしむ音を立てる。 荒い息が、交錯している。 せつなの肩越しに見える窓は すっかり結露している。 せつなの胸に、顔をうずめる。 せつなが、アタシの髪を撫でる。 時々でいいから、 甘えさせて。 せつなに包まれて、 アタシは眠りに落ちた。 目が覚めると、 せつなの姿は無かった。 夢...だったの? 体を起こす。 夢じゃない。 体中に拡がる、 満たされた痺れ。 唇に残る、 せつなの感触。 シャワーを、丹念に浴びた。 鏡の前の、アタシを見る。 今日は、いい表情が出来そう。 おみやげ、期待しててね。
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今作の風林火山 旧作までのような強化DDではなく、OD(オーバードライブ)に変更された それに伴い ・風林火山アイコン全てを貯めなくても発動可能 ・効果時間はOD終了まで という仕様になった 今作では各アイコンの有無により性能が変化するようになった アイコンの効果は 風:空中ダッシュ可能回数が1回から3回に 林:地上ダッシュが相手をすり抜けるようになり、ダッシュ中に無敵が付く 火:キャラコンボレートが通常時と同じ80%になる 山:全てのD攻撃のガードポイントが上中下段関係なく取れるようになる となっている 無アイコンの状態で発動しても ・空中ダッシュ可能回数が1回のみ ・キャラコンボレートが80%から48%に悪化 と残念性能な風林火山になってしまうので、なるべくアイコンを貯めてから発動したい 風林火山による性能の変化 各種技 風林火山中は投げなどの固定ダメージ技とDDを除く全ての攻撃のダメージが1.2倍になる 全てのアイコンを貯めた状態でODを発動した場合は、D系統のダメージが1.8倍になる 2C 浮きが高くなり、2C 6Cが繋がるようになる バング双掌打・金剛戟 中央でも壁バウンドするようになり、追撃が可能 バング双掌打・天剛戟 中央でも壁バウンドするようになり、追撃が可能 獅子神忍法・超奥義「萬駆活殺大噴火」 演出が強化されダメージが上昇する 通常時とは違い、逆側の画面端へ叩きつける 生当て時のダメージ…火なし 1867 火あり 3719 最低保障20% 152*6=912 獅子神忍法・激奥義「激萬駆疾風撃」 演出が強化されダメージが上昇する 生当て時のダメージ…4905 ダッシュ 移動は全て釘ダッシュのようなものになる。また、「林」点灯時に限り移動中は相手をすり抜ける ダッシュ方向は1,2,3,4,6,7,8,9の8方向(地上では実質4,6,7,8,9の5方向)になる 空中ではダッシュは3回(1回)まで可能(「風」アイコンが貯まっていない状態でODを発動した場合) ダッシュは6A,6B,6C,3C,J攻撃,ドライブ技,投げ,必殺技でキャンセル可能 必殺技キャンセル可能な技,jc可能な技はダッシュでキャンセル可能 地上4,8,9方向と空中6方向以外への移動はダッシュの距離が半分程度になる ガード 通常ガードが不可能になる(バリアガードは可能) バリアゲージの無い状況では完全にガードができなくなるので注意 コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る
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・悪徳の街 フエルブタール ・風土 レアルから北に、山を二度越え一ヶ月の距離。 ザブナルク北部は王家の治安が行き届かない自治区も多数ありこの街もその一つ。 半日ほどの場所にある海辺に非合法の貿易港を抱えており、 この貿易港から密輸、密入国、人身売買などの凡そ裏取引のほぼすべてが行われている。 街の中に駐留しているのはダンパスマフィア、シーフギルド、シャーズカルテルの三者。 以前この街での武器売買を無断で行う勢力があったが、ダンパスマフィアによって鎮圧された。 コネやツテもなくこの街に入れば、(もしくはそれらがあっても)生きて出てくるのはほぼ不可能。 冒険者ですら容易に近づくことの出来ないこの地だったが、 最近になってクライン亭の出張所「フラッグシップ」が設置され、冒険者の出入りが盛んになっている。 街中は主に料亭などの飲食・宿泊施設をダンパスマフィアの竜戟門が、 武器売買と娼館経営をスカーレット兄妹がシーフギルド委託で、 そして奴隷売買をシャーズカルテルが行っている。 情報統括はシーフギルドが行っており、この街でのシーフギルドは中立である。 ・主な施設 ・冒険者酒場【フラッグシップ】 ・娼館・夜霧館【ドロシー・スカーレット】 ・料亭・竜戟門【ダンパスマフィア】 ・武器売買業者デザートイーグル【パピュス・スカーレット】 ・出会い酒場(奴隷売買所)【シャーズカルテル】 ・フィフィリー精肉店(口封じ・人体解体)【シーフギルド】 ・主なNPC ・パピュス(デザートイーグルの経営者。スカーレット兄弟の兄) ・アザリー(デザートイーグルの店員。ダークエルフ。ガンナー) ・ドロシー(夜霧館の経営者。スカーレット兄弟の妹) ・ミネルヴァ(竜戟門の支部長。ダンパス帝国元皇女) ・フィフィリー(解体屋。今現在未登場。正体不明)
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【桃色天使は小悪魔だった~バスルームの誘惑~】/恵千果◆EeRc0idolE R18 クリスマスパーティーの夜。4人でラブの家にお泊まりして、楽しい夜を過ごす―――はずだった。 「なんだか…さっきからお腹が痛くて…」 パーティーも佳境に入った頃、急にブッキーが腹痛を訴え出した。 「ブッキー大丈夫?」 「すごく痛そう…」 「お母さんに何か薬もらってこようか?」 ブッキーを心配して、皆が口々に声をかける。 「平気…冬になったらよくあるの。おうちにある置き薬を飲んで、暖かくして寝てれば明日には治るから。タイミング悪くてごめんなさい…」 時折波のように襲い掛かる痛みを堪えながら、ブッキーが謝る。 そんな彼女を見るに見かねたのか、アカルンでブッキーを送って来ていい?とせつなが言い出した。 「それもそうね。外は寒くて暗いし、第一、お腹が痛いんじゃ、歩けないし」 アタシが賛成し、ラブも、うんうんそうしなよ、と続ける。 ブッキーは、せつなちゃんに悪いよ、と何度も断ったのだが、せつなは断固として聴き入れない。 ようやくブッキーが折れる形になり、家まで送ってもらうことになった。 「みんなごめんなさい、またね、ありがとう…」 ブッキーは弱々しく微笑い、せつなに抱えられるようにして、赤い光に包まれ帰っていった。 しばらくはタルトやシフォンを交えて、おしゃべりに花を咲かせながらせつなを待っていた。 けれど、眠くなったシフォンとタルトがせつなの部屋で就寝した後も、せつなは戻って来なかった。 「ちょっと遅すぎない?」 「そうだよね、せつなに電話してみる」 ラブがリンクルンを取り出した時、短いメロディーが鳴り、メールが来たことを告げた。 「せつなからだ。『ブッキーの御両親が明日まで不在で、一人にしておけないから泊まります』…だって。せつならしいや」 メールを見て安心したのだろう、ラブはアタシを見て笑顔になった。 ドキン ラブの笑顔を見て、急に胸が音を立てた。 アタシ…この笑顔に弱いのよね。 そういえば、ふたりっきりになっちゃったんだ。普段はせつなやブッキーがいるから、意識せずラブに自然に接することが出来るけれど、ふたりっきりって実はあんまり経験ないのよね…。 そう意識し始めると、さっきまでは普通に打っていたはずの心臓が、どんどん速度を速めてく。 「どうしたの美希たん、顔赤いよ?」 「だ、暖房効かせすぎかな~ハハ」 駄目だ。声が上擦ってしまう。美希のバカ!これじゃ、アタシがラブを意識していることがバレバレじゃないの! 「そうだ、お風呂入ろうよ」 突然のラブの爆弾発言。 「お風呂!?」 ……ゴクリ。やだ、生唾って本当に出るんだ。 「ら、ラブが先に入りなさいよ」 心にもないことを言うアタシに、ラブが唇を尖らせる。 「え~~!?折角お泊まりなんだし、一緒に入ろうよ~」 「し、仕方ないわね…」 うっしゃあっ!テーブルの下で小さくガッツポーズをしたのは言うまでもなく。 ラブの家の脱衣所、懐かしい。泥んこ遊びした後、よくあゆみさんに入れてもらったっけ…。 感慨にふけっているアタシをよそ目に、ラブはさっさと衣服を脱いでゆく。 「美希たん遅いぞ!先入っとくよ~」 ガラガラガラ。 引き戸を引き、ラブが浴室内へ。しまったー。感慨にふけってたばっかりに、ラブの裸体見逃した。じっくり拝む又とないチャンスだったのに…。 だけど、キュッと引き締まった桃尻だけは、確かにこの目に焼き付けたわ! 「♪♪♪~♪~美希ぃ、まだぁ~?」 鼻歌を歌いながら、ラブがアタシを呼び捨てる。 無意識なんだろうけど、あれにもアタシ、弱いのよね…。 「待ってて、今脱いでるから…」 きゃあ!何このセリフ!まるで恋人同士が一緒にお風呂する時みたいじゃないの! 「お…お邪魔します…」 身体の前に隠すようにタオルを垂らして浴室に入ってゆくと、ラブは湯舟に浸かり、前のめりになって浴槽にもたれていた。 !!! ち…ち…乳房が…浴槽に乗っかってる…?。 「どしたの?」 「ラブ…アンタ…胸、おっきくなってない?」 「あー、これ~?気づいた?最近なんか重いと思ったらさ~こんなになっちゃってた」 ラブが両手で胸を持ち上げ、ユサユサと揺らして見せた。ラブの胸の動きに合わせて、ぱしゃぱしゃと湯が波立った。 「にゃは~」 照れ臭そうに笑うラブ。か…可愛い。 ラブを見つめるアタシの鼻の下は自然と伸びて、なんだかタラーっと温かい液体の感触が…。 「美希たん!は…鼻血が」 ウッソー!やだアタシったら…。これじゃ、ただの変態じゃないの! 「大丈夫?」 「平気平気!ちょっと湯あたりしちゃっただけよ…」 「ヘンな美希たん!まだお湯には浸かってないじゃん」 「そ、そうとも言うわね」 アタシは知らんぷりして脱衣所に戻り、大急ぎでティッシュを鼻に詰めると、改めて浴室に入り、かけ湯をして湯舟に入る。 ザザ…ザザン お湯がこぼれ落ち、浴槽の中でアタシとラブは向かい合う。 「美希たんはあんまり成長してないね」 「うっさいわね!ほっといてよ」 どーせアタシはブッキーやラブに比べたらペッタンコですよ…。せつなもラブ以上にはありそう。クローバー貧乳コンテストがあったなら、間違いなくアタシが優勝するわね。 …だけど、ホントにおっきいわ、ラブのおっぱい。 見ないようにしていても、つい視線がそちらに向いてしまう。 ふっくらとハリのある丸みを帯びた部分。将来は赤ちゃんのためのお乳を出す器官。 授乳する母と子はとても神聖に見えるのに、ラブのおっぱいを見てると、どうしてこんなにいやらしい気持ちになるのかな…。 要するに、アタシがいやらしい目で見てるからなんだけど。 ちら。ちら。お湯に透けるラブのピンク色の乳首―――ちょっとだけさわってみたい。 そんなアタシの心をラブは読めるのだろうか。それともアタシの感情が顔に出てるんだろうか。ニマニマ笑ってラブが言った。 「さわりたい?」 「うんさわりたい…って、ええええっ!?」 「いいよ、美希たんなら」 アタシならいいって、どういう意味?ドキドキする…。アタシ、勘違いしちゃうよ。 「いいって言うけど、そんな簡単にさわらせていいの?」 「だってさわりたいんでしょ?……それに、あたしも…美希にさわって欲しいし」 上目使いで、恥ずかしそうにラブがこっちを見る。 アタシは小悪魔ラブの誘惑に…負けた。 「ラブのお願いなら、聞いてあげなきゃね。―――ここらへん?」 一番尖ってる先っちょをツンツン、と指でつつく。 「はあっ…」 悩ましげな声を出すラブ。もっと聞きたくて、アタシは親指と人差し指で摘んでみる。 ふにふに… 柔らかかった先っちょがだんだん硬くなってくる。喘ぎながら唇が半開きになり、陶酔したような顔のラブ。 やだ、何だろう。この気持ち。 もっともっと、ラブを喜ばせたい。もっともっと、ラブに触れたい。 アタシはラブの後ろに周り込み、後ろからラブを抱え込むように座り直した。 「もっとさわっても…いいでしょ?」 言いながら、すでにアタシの両手はラブの胸をさわさわと揉みはじめていた。 「あっ…んんっ…ふぁ…み、きぃ…」 ちょうどいい大きさに成長した乳房を掌で優しく揉みほぐしながら、指で突起を摘みこね回す。 アタシが刺激する度にラブが甘い声で応えるから、刺激はどんどんエスカレートする。 左手はそのままに、右手をそろそろと下ろす。ラブの薄い茂みの中は、お湯の中でもわかるくらい、熱いぬめりで満ちていた。 「ラブ…胸だけでこんなに濡らしちゃって…どうして?」 「だ…って…あっ…美希に…ふぅっ…ずっと前から、こう…されたかっ…たんだも…んっ」 息も絶え絶えに言いながら、ラブが振り向き口づけてきた。 ラブもアタシを想ってくれてた…!アタシは嬉しくてたまらなくなり、めちゃくちゃにキスをする。舌を入れて舐めまわし、ラブの舌を強く吸った。 口づけの間にも、指で茂みを探索する。敏感なトコを探り当て、くりくりと左右に揺すってみる。 「あああんっ」 びっくりするくらいの大声を出すラブに、アタシは思わず左手で口を塞ぐ。 「シッ、あゆみさん達に聞かれちゃうわよ。声出しちゃダメ」 ラブはうんうんと頷く。瞳には涙をたくさん溜めている。アタシの腕の中で乱れているラブが、とても愛しい。 静かになったラブの秘裂を、再び弄る。 指の腹を使い、淫核を優しく押し潰すと、ラブが声を出さずに吐息だけをもらした。 少しずつ吐息が早くなっていく。ラブが感じてるのを見ながらアタシも感じていく。硬くなった乳首が、ラブの背中に当たり、自然と擦りつける格好になっている。 きっとアタシの大事な部分も、ラブのように熱くなって今にも蕩けそうになっているだろう。 「――――っ!」 パシャッと湯が跳ねる。突然ラブが脚をピン!と伸ばしたのだ。そのまま脚が細かく震える。イッてしまったのだ。 ラブが果てた後も、彼女の脚の間からは愛液がとどまることなく溢れ出していく。 「はあっ…はあっ…」 ぐったりとアタシにしな垂れかかるラブの首すじや耳たぶに口づけながら、アタシは言った。 「すっごく可愛いかったわよラブ…」 「あたし…嬉しかった。美希とこうなれるなんて、夢みたい。けど…あたしだけ気持ち良くなってごめん。今度はあたしが美希に…してあげたいな」 振り向きながら恥ずかしそうに微笑むラブ。 「ありがとう…じゃ、続きはラブの部屋でじっくりと…ね?」 狭い湯舟の中での口づけ。最高。ああ…頭がぼーっとする。本当に湯あたりしそうだわ…。 「美希たん!反対側からも鼻血が!」 了
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【背中越しに抱きしめて】/恵千果◆EeRc0idolE クローバーボックスが無事に戻り一安心の美希だったが、自分のせいでシフォンを危険に晒したという自責の念は、そう簡単に消えるものではなかった。 あの時見つかって本当に良かった…もし見つからなかったらって考えるだけで身体が震えるわ。 公園のブランコにひとり腰掛けながら、美希は悪い想像に怯えていた。深く考える程にその事の恐ろしさが身に染みて、涙まで浮かんでくる。 何だかアタシ、泣いちゃいそう… 「ううっ…ひっく」 しゃくりあげようとしたその時、後ろから誰かの温かい腕に抱きすくめられる。 この匂いは…せつな? 「ひとりぼっちで泣かないの」 この低くて落ち着いた声、やっぱり…せつなだわ。背中に感じるせつなの温もり――――温かい。 「美希のことだから、どうせまだ自分を責めてるんだと思って探してみたら…案の定なんだもの。わかりやすい性格ね」 行動パターンを読まれていることが恥ずかしくなり、美希は急にムカッとする。 「何よ。わかりやすい性格で悪かったわね」 「クスクス…その台詞、言うと思った」 「もう!何?からかう為にわざわざ来たの!?」 「まさか。――――心配になったの」 せつなが…アタシを…?嬉しいような、くすぐったいような、恥ずかしいような。何?こんな気持ち、初めて。 「美希のこと…なんだか放っておけなくて」 せつななりに心配してくれてるんだわ。やだ、すっごく嬉しい…でもあんまり心配かけちゃいけないわ。 「し、心配ご無用!アタシはいつだって完璧なんだから!!」 そんな美希を胸に抱くせつなは、抱きすくめた腕に一層力を込める。 「強がらないで。わたしの前では素直になっていいのよ。どんなに弱い美希でも、わたしには全部見せて欲しいの」 な…やめてよ。まるで愛の告白じゃないの。――――って、ええッ!?まさか…よ、ね? 「せつな…?」 「ダメ振り向いちゃ」 後ろを振り返ろうとした美希をせつなが制す。 「顔、見ないで。今すっごく恥ずかしいんだから…」 せつなは美希の背に額をくっつけ、しゃがみ込んだ。 「イヤよ」 立ち上がった美希は、せつなのそばに行き、同じようにしゃがみ込む。 「せつなだけアタシの恥ずかしいトコ見るなんてずるいじゃない。せつなの恥ずかしいトコ、アタシだって見たいの!」 真っ赤になった顔を上げ、せつなは潤んだ瞳で美希を見つめる。 「美希…わたし…」 お互い膝立ちの姿勢となり、抱きしめ合う。 「背中合わせもいいけど、やっぱりこの方がアタシ好きよ。せつなが全部見えるから…恥ずかしがってる顔も、ね」 「もう!知らない!」 「ゴメンゴメン、今度泣く時は、ちゃんとせつなのそばで泣くことにするから」 「…絶対よ」 「ウン」 さっきまでの恐怖は嘘のように消え去り、美希の中に残ったのはただ、目の前の少女への狂おしいほどの愛おしさだけ。
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赤胴鈴之助 少年画報連載(武内つなよし原作)・ラジオ東京連続放送劇 大映映画主題歌 赤胴鈴之助の歌 発売元・販売元 コロムビアレコード 発売日 1957.04. 価格 円(税抜き) 内容 赤胴鈴之助の歌 歌:河野ヨシユキ/宮下匡司/上高田少年合唱団 待ってる小道で 歌:伴久美子 備考 20センチ盤 童謡扱い
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■ Coupling!! 01.黒金 玲音 × 鎖月 聖 (玲聖) 02.桜庭 暁 × 剣菱 星羅 (暁星) 03.川上 廉麻 × 藤倉 陽向 (廉陽) 04.珀蘭 夕霧 × 透哭 燐紅 (夕燐) 05.西塚 奏太 × 娃梁 夜姫 (奏夜) 06.二階堂 霙颯 × 黒須 アリサ (霙アリ) 07.久遠寺 一夜 × 信楽 鶫 (一鶫) 08.鳥飼 鳶 × 早乙女 愛華 (鳶愛) 09.榊原 風雅 × 林道 律歌 (風律) 10.姫野 閏 × ロザリー・ガーネット (閏ロザ) 11.碓氷 雪人 × 深見 火依 (雪火) 12.雷篠 燈 × 五十嵐 那智 (燈那)
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Nickname ~愛を称える~/一六◆6/pMjwqUTk ―――せっちゃん。 初めてそう呼ばれた日のことを 私は一生忘れないだろう。 最初は自分が呼ばれているなんて気付かずに ただぽかんと その口元を見ていたっけ。 やがて じわじわとやってきた嬉しさは 恥ずかしさまで連れて来て 声の出口をふさいでしまった。 本当は 「はい」って 笑顔で返事したかったのに。 「・・・そう、呼んでもいい?」 真っ赤な顔で頷く私の 髪をなでてくれた手。 あの日から その呼び名で呼ばれるたびに 胸の中がほんのりと 甘いあたたかさに包まれる。 そう あの日から ずっと。 Nickname ~愛を称(とな)える~ 「あら、祈里ちゃん。」 笑顔で迎えてくれたあゆみおばさんの後ろで、ゴトンと大きな音がした。 「ヤダ、ごめんなさい。今、お掃除してたとこだから・・・。」 そっとおばさんの後ろを覗くと、廊下の真ん中で我が物顔に、掃除機のホースが寝そべっている。 「お忙しい時に、すみません。患者さんから、家庭菜園で出来たお野菜をたくさん頂いたんで、おすそ分けに。」 そう言いながら、持っていたビニール袋を手渡すと、 「まあ、ありがとう。こんなに頂いちゃっていいの?」 袋の中を覗き込むおばさんの目が、楽しそうに笑った。 お料理上手のおばさんのこと。きっと、今日の晩御飯の献立を考えているんだろう。 「それから、あの・・・せつなちゃん、いますか?」 「いるわよ。ちょっと待ってて。」 おばさんはそう言いながら階段の下まで行くと、 「せっちゃーん、祈里ちゃんよ。」 と、二階に向かって叫ぶ。 「はーい。」 元気な声が聞こえたかと思うと、笑顔の彼女が、軽やかに階段を駆け下りてきた。 上がっていって、と勧めてくれるおばさんに丁寧にお断りを言って、せつなちゃんと二人、玄関を出る。 今日は動物病院が混み合っていて、帰ったらお手伝いが待っているから。そう言うと、買い物ついでにそこまで送って行くと言って、せつなちゃんがついて来てくれた。 「今日は、ラブちゃんは補習って言ってたよね。」 「そうなの。夏休みなのに学校なんて、大変よね。」 せつなちゃんが、気の毒そうに眉をひそめる。たぶん、補習って言葉の意味は、よくわかっていないんだろう。 「本、持ってきてくれてありがとう。明日のダンスレッスンのときでも良かったのに。」 「ううん、いいのよ、ついでがあったし。それに、せつなちゃん、続きが早く読みたいんじゃないかと思って。」 「ふふ。ホントのこと言うと、ちょうど上巻、読み終わったところなの。だから、凄く嬉しい。」 そう言って、本当に楽しげに笑う彼女を見ていると、こっちまで嬉しくなってくる。 「ねぇブッキー。お野菜をたくさん頂いたって、おばさまが言ってたけど?」 「患者さんからの頂き物の、おすそ分け。ナスと、キュウリと、プチトマト。」 「そう、ありがとう。晩御飯が楽しみ。」 あれ?何だかせつなちゃん、少しホッとしているように見える。 「せつなちゃん。もしかして、嫌いな野菜とか、あるの?」 わたしの直球の質問に、せつなちゃんの目が、少し・・・いや、かなり、泳いだ。 「え?・・・ううん、そんなことないわ。うん。何でも食べられるわよ。」 何だか怪しいな、と思ったけど、必死で動揺を隠そうとしている彼女の姿につい笑ってしまって、今日のところは、それ以上追及するのをやめた。 少し前よりも、また一段と表情が豊かになった。そんなことを口に出して言ったら、きっと色白の頬を赤く染めて、知らない!とそっぽを向いてしまうだろうけど。 でも、これくらいなら、言っても怒ったりしないかな・・・。 わたしが口を開こうとしたそのとき、 「ねぇ、ブッキー。前から訊きたいと思っていたんだけど。」 彼女の方が先に、わたしに質問してきた。 「ブッキーは、どうしてブッキーって呼ばれてるの?」 思わずせつなちゃんの顔を見つめて、目をパチクリさせてしまった。そんなわたしの表情を、彼女は違う風に受け取ったらしい。 「あ、ううん、山吹って苗字からついたあだ名だ、ってことはわかるの。でも、どうしてブッキーだけ、あだ名で呼ばれているのかな、って。」 「ああ、それはね・・・」 わたしの頭の中に、小さい頃のわたしたち三人の姿が、鮮やかに浮かび上がった。 「きょうは、おいしゃさんごっこしようよ!」 「うん。わたし、どうぶつさんのおいしゃさんがいい!」 「じゃあ、いのりちゃんが、おいしゃさんのやくね。」 わたしの部屋に遊びに来た、ラブちゃんと美希ちゃん。二人とも、患者さん代わりのぬいぐるみを抱っこして、ちょこんと並んで座っている。 「こんにちは、いのりせんせい!」 「ラブちゃん、いのりせんせい、じゃ、せんせいらしくないわよ。」 「じゃあ、なんていうの?」 すました顔の美希ちゃんにたしなめられて、ラブちゃんが口をとがらせる。 「ええっとぉ・・・。いのりちゃんのうちは、やまぶきどうぶつびょういん、だから・・・。そうだ!やまぶきせんせい、ね。」 「ヤマブキセンセイ?」 「そう。そうよね?いのりちゃん。」 美希ちゃんに尋ねられて、うん!と勢いよく頷くわたし。 山吹先生。それは、お父さんがいつも患者さんに呼ばれている名前。それがなんだか嬉しくて、得意になって、おもちゃの聴診器をぬいぐるみに当てる。 大きくなったら、お父さんと同じ、動物病院のお医者さんになりたい。そう思うようになったのは、今考えたら、その頃からだったような気がする。 「やまぶきせんせい、どこがわるいんですか?」 「えっと、このこは、おなかをこわしてるみたいですね。だいじょうぶですよ。おくすりをのめば、すぐになおりますから。」 「ヤ・マ・ブ・キ・セ・ン・セ!このこ、みてくださいなっ!」 「ラブちゃん、おかいものごっこじゃないんだから・・・。」 そのうち、ラブちゃんが節をつけて言い始める。 ―――やぁまぶっきせんせー! ―――やーまぶっきーせんせー! ―――ぶっきーせんせー!と。 「はっはっはっ。ブッキー先生か、こりゃあいいな。」 いつの間に話を聞いていたのか、お父さんが笑いながら部屋に入って来た。 「あ!ほんもののせんせいだ!せんせい、ブッキーせんせい、おいしゃさんごっこ、すごくじょうずなんだよ!」 自分のことみたいに得意げなラブちゃんの言葉に、 「そうかい。じゃあ、ブッキー先生には、お父さんのお手伝いしてもらわなくっちゃなぁ。」 そう言って、お父さんは大きな手で、わたしの頭をなでてくれたのだった・・・。 「へぇ。それで、ブッキーって呼ばれるようになったのね。」 せつなちゃんに感心したような顔で頷かれて、わたしは何だか恥ずかしくなる。 「なんか、子供っぽいね、こんな話。」 「そんなことないわ。」 せつなちゃんは、何だか真剣な顔になって、私の顔を見つめる。 「私、みんなちゃんと名前があって、それを呼び合うのも素敵なことだと思うのに、どうしてあだ名が出来るんだろう、って思ってたの。でも、あだ名って、人と人との関係や、思い出から生まれるものなのね。なんだか私、これからブッキーって呼ぶたびに、今の話を思い出すような気がする。」 そう言って、せつなちゃんはとてもやさしい顔になった。 「せつなちゃんにも、あるんでしょ?」 「え?」 首をかしげる彼女に、わたしはさっきから言おうと思っていた言葉を、やっと口に出す。 「せつなちゃん、おばさんに、せっちゃん、って呼ばれてるんだね。」 その時の彼女のはにかんだ笑顔は、本当にきれいで、そして心から嬉しそうで・・・。 わたしは少しの間、思わずその横顔に見とれてしまったのだった。 「じゃあ、また明日ね。」 分かれ道に来て、わたしたちは立ち止まる。 まだ少し赤い頬をしたせつなちゃんが、とびっきりの笑顔で、わたしに手を振った。 「ええ。また明日ね、ブッキー!」 ~終~
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【小さなお願い】/恵千果◆EeRc0idolE 「ブッキー?偶然ね」 自分を呼ぶ聞き慣れた声に、驚きながら振り返ると、そこにはやはり彼女がいた。 「ほんとね、すっごい偶然。せつなちゃん、今帰り?」 ドキドキしながら彼女の顔を見る。神様、ありがとう!わたし信じてた。この偶然に感謝します。 「うん、ラブは委員の仕事で居残りなの」 彼女の口から幼なじみ兼恋仇の名前が出るだけで、いつもながら胸がチクチク痛む。 「ブッキーは何してたの?」 小首を少しだけ傾げて、微笑むせつな。んもう、可愛すぎるなぁ。くらくらしそうだよ。 そうだ!あの事、今なら言えるかも。言うなら今しかないよね。 「あ、あの、あのね、せつなちゃん、わたしお願いがあるの」 「お願い?いったいなぁに?私に出来ることなら精一杯がんばるわ」 「あのね、こんなこと言うの恥ずかしいんだけど…」 やだ、なんだか顔が熱い…。 「わたしのこと、下の名前で呼んでほしいの。いのりって、呼び捨てで。ダメかなぁ?」 とうとう言ってしまった。 彼女は少し驚いているみたい。 「え…構わないけど、どうして?なぜ今までラブや美希には言わなかったの?」 そう聞かれると思ってた。でもその答えはもう決めてある。 「ラブちゃんや美希たんにはどう呼ばれててもいいの。でも…せつなちゃんには、 せつなちゃんだけにはいのりって呼んでほしいから」 言えた。ブッキーじゃない、いのりの本当の気持ち。 クスッ。彼女が少し笑った。やっぱり子供じみた理由で可笑しいのかな。言わなければよかった…。 「わかったわ。でも、ひとつだけ条件がある」 「条件?それって、なに?呼んでもらえるなら何でもする!」 「私のことも呼び捨てにすること。せつなって」 「え!?ハ、ハイ!」 嬉しい。今わたしすっごく幸せだよ。 「よろしく、いのり」 「よろしく、せつな」 夕闇に彼女の笑顔があふれて、涙で見えなくなった。